桜塚高等学校観劇して。
桜塚高等学校さんのゲネと本番を観劇させていただきました。会場に入ってまず目に入ったのは、一瞬で美術部だと分かる舞台装置でした。置いてある石膏像やモチーフのりんごや瓶、グラス、沢山の筆など、掛けられていたり飾られている絵が本格的で、とても素晴らしいと思いました。小道具もスケッチブックに描かれている絵がとても丁寧で驚きました。ストーリーは恋愛物で、登場人物それぞれのキャラクター性が面白かったです。カップル成立、不成立でした、という展開で幕を閉じるのではなく、観客に物語の続きを想像させるような終わり方にしたのはとても良いと思いました。私も登場人物がこれからどんな関係性になるのか気になりました。劇中で場転に使われていた曲と夕日の照明が綺麗で印象に残りました。観ていて癒される作品でした。
工芸高等学校
緑風冠高校「ASUKA×ASUKA」
大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校
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暑い日々が続く中、OBFさんの「雪ロード埋没」というタイトルに意外性があり、そして、開演するとストーブに火がつき、出てくる役者はみんな長袖やコートにマフラーを着用していました。この真夏日に雪の降る話をするという大胆な発想に驚かされました。
それぞれの役者の演技は個性豊かなキャラクターにしっかりマッチしていて、女性が男性役をやっていましたが、違和感などなく共感するところや親近感がわくところなどがたくさんあり、冬の話に自然と入り込むことができました。
舞台装置のパネルの木目はとてもリアルに描かれていて、ストーブの火は豆電球を使用していると聞き、細かいところまでしっかり再現なさっているのだなと思いました。
シンプルな照明なのに飽きなんて全くなく最後まで楽しんで見させて頂きました。ありがとうございました。
担当校:鶴見商業高等学校
金蘭会高校『人魚伝説』三日目を観劇して
私は初めて金蘭会高校さんの舞台を見させていただいたのですが、大人数ならではの迫力のある舞台ですごかったです。装置を上手く利用して色々なところから人が出てきたり、高さを使って大人数が舞台上でもごちゃっと重なることなく、全員の顔が見えるような形で舞台が作られていたのが新鮮でした。人の並びも計算されているのかなーと思いながら見させてもらいました。
公演自体は二回見させていただいていて、それぞれ座った場所が全然違う場所だったのですが、どこから見ても美しく、かっこいい舞台でした。
男役が多い舞台でしたが、本当に女性なのかを疑うほど、立ち振る舞いや口調が男らしく、練習が大変だったなろうなとか、どんな努力をしたらあんな風な立ち振る舞いが出来るんだろうとか、そういう役者さんたちの努力が伝わってくる舞台でした。声量もすごくて、役者さん全員が客席の後ろまで響き渡るような声だったことも、練習の賜物なのかなと思います。
口から赤い糸を出すところですごく驚かされました! 最初はトリックが分からずただ驚いていただけでしたが、非常に印象的なシーンでした。先輩が最後までトリックが分からずだまされていましたが、舞台後にそんな話をしたくなるほど、インパクトのある出来になっていたかと思います。
物語自体は少し難しかったのですが、その中にギャグが入っていたりして、緊張感と笑いが混在した舞台で面白かったです。三日目四公演目とは思えない、金蘭会さんの多人数でエネルギッシュな舞台に圧倒されっぱなしでしたが、コンクールなどではもっと大人数での大合唱のシーンで場面が展開するとも教えてもらいました。ますます興味が湧き、今後も機会があれば観劇したいです。
本当に三日間、お疲れ様でした。
当番校:箕面高校 金廻里歩
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工芸高校「ぬいぐるみコネクション」を観劇して
7月28日ウィングフィールドにて、工芸高校のぬいぐるみコネクションを観劇させて頂きました。
まず、役者ですが舞台にはぬいぐるみと役者が2人という特別な状況の中で繰り広げられる掛け合いがとても不思議な空間をつくっておりすぐに物語に入り込めました。
物語は、ぬいぐるみに心が宿るというもので時間が進むにつれて証明や音響などの力もあり、舞台装置のぬいぐるみがまるで動いているように感じ、役者ふたりの繊細な演技が輝いていました。
音響は、音楽を一切使わずにセリフなどの特別なことで、そういった使い方もあるのかと感心しました。
証明は、全てゼラ無しでしたが光の加減などを利用して、心情の動きなどを読み取れるように工夫してありました。
60分が一瞬のように感じました。工芸高校の皆さん素敵な劇をありがとうございました。
大阪府立長尾高校
金蘭会高校 7月26日公演 観劇ブログ
金蘭会高校さんの「人魚伝説」のゲネと本番(初日)を観劇させていただきました。
金蘭会高校さんの劇には今回も圧倒されました。最初の始まり方から、最後まで本当に素敵でした。
脚本自体もとても難しいものなのに、やっぱり完成度が高く、どんどん「人魚伝説」にひきこまれていき、2時間越えとは思えないほど短く感じました。
演技だけでなく、歌、衣装、小道具、装置など美意識へのこだわりがたくさん感じられて圧倒されました。
とても深く考えさせられる場面だけでなく、笑いも多く含まれていて、そこの鮮やかなきりかえが素敵すぎて・・・!
そして、声の出し方、どんな姿勢でもしっかりセリフが聞き取れる、殴る演技などのリアルさ、男性役がすごく男性、演出がとても好き!!あの演出はどのようにつくりあげていかれたのか、細かいところまでとても気になっています。また、機会があればお聞きしたいです。
2時間を越えるなかで、無駄な時間がまったくない、すべてが必然で・・・。
音響が・・・こんな音もこんな場面に合うんだなあ・・・つなぎ目・・・!!
そして、1年生の方が、とても1年生と思えないぐらいに上手などなど・・・切りがありません。
車椅子が使われていたことや、様々な高さのある装置を駆使した場面転換、男役がたくさん必要だったり、リアルに殴る、リアルに吃るためのイントネーションなど、たくさんの練習に支えられているのを感じました。それを妥協なくとことん突き詰めていこうとしているんだと感じました。
あと、つまらない恥を捨てることって本当に大事だなと思わせてくれました。恥がないからこそ、思いっきり楽しんで、思いっきり全力で演じられている感じがとても好きでした。
今回の金蘭会高校さんの劇は寝屋川高校の劇と「訴える」というところで共通する部分があったので、こんな風にしたら観る人の心を動かすことができるのかと勉強にもなりました。
個人的にアキ男、シカ男(他3役)、セツ男、詩人、英姫、男爵1、金魚を演じていた方々(多い!)、大好きです。昨年度の大会の「ひまわり」の時から好きだった方もいて感動しました。
好きなシーンもありすぎて書けないです。
とてもかっこよく、かわいく、美しく、きれいで、笑えて、怖いところは怖く、色々考えさせられるこの劇が大好きです!
最後になりましたが、キャストの皆様、裏方の皆様、お疲れ様でした。当番校になれたおかげで、練習風景を少し、ゲネ、本番を観ることができたこと本当にうれしかったです。ありがとうございました。
寝屋川高校 2年