鶴見商業高校を観劇して



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全体的にセリフのない後ろにいたキャストの方の細かい動きがとても自然体で、どこも不自然な所が無いなぁ、と思いました。

特に私が感動したのあやねとかかしが声を合わせて台詞を言う場面が何度もあった中で、ずれもなく声をあわせているところです。凄い!と思いました。

また、カンパのお願いなどが終わった後、まだ演技が続いていったことは驚きで、

思考を裏切られたところも魅力的でした。かかしとさなえが握手を・・・する・・・するのか・・・というところで、照明がFOする所に凄みを感じました。不気味な感じがよく出ていました。

表情や声色の切り替えなどとても勉強になる劇でした。とても面白く見させていただきました。ありがとうございました。


担当:堺東高等学校

枚方なぎさ高等学校

 7月25日浄土宗應典院にて枚方なぎさ高校の「天邪鬼」を観劇させていただきました。
 劇場には、平台が階段状に設置されており、とてもすっきりとした美しい舞台装置
で、これから何が起こるのかとワクワクしました。今回のお話は劇団柿食う客の中屋敷法仁さんの脚本で世界観が独特でそれを演じている役者の姿に魅了されました。特にななひかる役の方の台詞や演技が個人的にとても惹かれました。もちろん、その方だけでなく、皆さんの台詞の間や舞台上での動き方がとても上手くて勉強になりました。
 イマジネーションが武器になる世界、その中で取り残された子供たちが生き残ろうとしている姿が印象深かったです。台詞の中に耳に残るフレーズが繰り返されるところがあり、さらにそれがただ繰り返されているだけでなく、そのシーンでの役者の言い方や感情の入り方が違っていて変化があったので、90分があっという間だったように感じました。そして、生き抜くことの大変さについて改めて考え直させられました。
 枚方なぎさ高校の皆さん、素晴らしい劇をありがとうございました。お疲れさまでした!!!
大阪産業大学附属高校 

池田高校

池田高校さんの「SISTERS」を観劇させていただきました。

池田高校さんは部員が3人と少ない中で、溢れるパワーで本当に楽しいお芝居をつくっていらっしゃいました!

まず役者さんは、3人の役がそれぞれに本当にはまっていました!高校生、22歳の社会人、大学院生という3姉妹を演じきっていました。まさか全員高校2年生だなんて…。セリフの言い方や表情から大人っぽさが伝わりました。

また、チェーホフの「三人姉妹」をモチーフにされていたり、父親が死んで遺産相続の話をしたりと難しい内容だったのですが、コメディシーンが多くてとても観やすかったです。本当に面白くて笑いっぱなしなのに、シリアスなシーンとのメリハリもあって、とても考えさせられました。

続いて音響は、歌詞の付いた曲をたくさん使われていました。その入るタイミングが絶妙で、欲しいところにズドーンと豪速球でした!歌詞があるとその歌詞の意味を考えてしまいますが、曲調も歌詞もそのシーンにぴったりでした。

照明は、場面転換時の暗転やサスへの切り替えがとてもきれいで、さすが藤岡先生だなと思いました。音響とのタイミングもぴったりでした。少ない照明でも、ここまで表現出来るんだと気づかせていただきました。そしてピンクのパーライトを活用されていました!

舞台はほとんどが部屋の中だったのですが、役者さんの大きな動きを生かす舞台でした。役者さんの着替えで時間の経過も分かりやすかったです。暗転も何度かありましたが、お客さんを惹き付けて飽きさせないお芝居でした。お父さんの遺影の写真は小道具プレゼントで出して欲しいですね(笑)

たくさん笑えてたくさん考えさせられる、池田高校さんらしい本当に素敵なお芝居でした!池田高校の皆さん、本当にお疲れ様でした!最高の時間をありがとうございました!

山田高校演劇部 吉田優里

大阪産業大学附属高校の公演を観劇して

昨年に引き続き今年も、ゲネを観劇させていただきました。稚拙な文章にはなりますが、感想を述べさせていただきたいと思います。
おふざけ満載のパンフレット、コント風味の前説、お約束のダンス、そして唐突に始まる劇の世界。舞台上で目まぐるしく繰り広げられる展開は、まさに大産大演劇部さんにしか出来ないものだなと改めて感じました。大産大演劇部さんの劇には台本が存在しないそうです。あっても、流れを書いただけの、要は進行表のみが存在する、と。そうなると、役者、そして裏方は、あの膨大な量のセリフや展開を全て頭に入れ、また変則的に起こるアドリブにも即座に対応しなければならないのです。これは本当に凄いことだなと思いました。台本が存在しないからこそ起こる、その場限りの面白味。誰にも、何処にも真似出来ない。そういう所に、大産大演劇部さんの強さを感じました。
劇は、とある演劇部(恐らくは大産大演劇部さんがモデル)の男子部員三人が、突如訪れた部室の消失の危機に立ち向かおうとするお話でした。その立ち向かい方全てが想像の斜め上のそのまた斜め上を行くもので、しかも、どうやっても観客の心がネガティブな気持ちになることが有りませんでした。終わり方も爽快で、一時間が本当にあっと言う間で。「来年も大産大演劇部さんの劇が見たい」と心の底から思いました。
また、アドリブで振られた一発芸や、終盤の全員での合唱、タイミングばっちりな音響と照明、カテコの去り方に、「阿吽」の呼吸を、家族のような団結力を感じました。コメディ作品は、ある意味でシリアス作品より演じにくい。では何故大産大演劇部さんは、コメディ作品をさっとやってのけるのか。それは、仲の良さと練習量に裏打ちされた根気強さがあるからだと思いました。
裏方、役者ともに何もかもが最高の劇でした。ありがとうございました。

担当:関西創価高校

淀川工科

淀川工科高校『日本の大人』観劇レポート

7月23日一心寺シアター倶楽にて淀川工科高校さんの『日本の大人』を観劇させていただきました。

「いい意味で裏切られた」というのが最大の感想です。どういう所がかと言うと、

① 上演が始まる前場内には蝉の声が流れていたのに、卒業式という場から始まること。

② 役者は変わらないが、年齢や時代、役は変わること。

③ ぷーさんの役柄

④ 妹役で、まるやまさん役の方が1年生で、しかも演出までされていること。

他にもいろいろ「いい意味で裏切られた」という場面が沢山あって、面白かったです。

舞台・演技自体も、とても素晴らしいものだと私は思いました。

○照明

・保健室のシーンの青色の明かり

なんだか、幻想的な明かりのように見えました。保健室はどちらかと言うと青色のイメージがないので、新鮮で面白かったです。

・夕日の明かり

赤色よりの桃色と、橙色と黄色がかけ合わさったような色の組み合わせがとても綺麗でした。夕日と聞くと、橙色や黄色のような色が多いですが、それに赤色などを入れることで、より現実的になったのではないかと思います。

・タイムカプセルの色

不思議な色の組み合わせでした。スモークもいい感じになって、明かりが綺麗にハッキリうつっていて、良かったです。

○音響

・M

知っているものがいくつも流れてきて、そのMが邪魔にならないのかなと思ったのですが、演劇ととてもマッチしていて、良かったです。

・SE

フェイドインがとても綺麗にできていました。凄かったです。

○演出・演技

・入りの仕方によったり、髪型によって、年齢や時代、役を使い分けたり、登場人物の違いが出ていて、良かったです。

・妹が足を滑らせて、兄が下敷きになるシーン

兄弟愛がひしひしと伝わってきました。

・たもつくんが少ししか出てこなかったのに、爪痕しか残さなくて面白かったです。

淀川工科高校さん、お疲れ様でした。

素敵な演劇をありがとうございました。

咲くやこの花高等学校演劇部 丸山那樹

精華高校

精華高校「ギャンブラーのための終活入門」観劇レポート

724日一心寺シアターにて、精華高校さんの「ギャンブラーのための終活入門」を観劇させていただきました。

『小説を読んでいるような90分だった。』

私が、この演劇を観て思ったことです。

必ず読み手が存在していて、その読み手と連動するように、わたし "じいちゃん "、その他諸々の人たちが動いていて、個人的な解釈としては日記のような小説を読み聞かせて貰っている。という感覚でした。

めくりに、どのシーンなのかを記していることにより、小説感が増していたように思いました。

また、1つの役を1人で演じるのではなく、役者全員が読み手、わたし、じいちゃんを演じたり、台本を用意して、舞台上で読みながら続いていく物語と、私が観た演劇の中で1番斬新な演出だったと思います。

じいちゃんの家、私の家、教室、庭が主な場所だったのですが、それぞれの照明がちゃんとあって、どの場所なのかをはっきり認識することができました。

家と、教室の照明が暖色と寒色で対比していたのが、"わたし"気持ちなどが表れていたのかな。と思います。

ラジオの独特な音や、洋楽でまとめたMどこかに必ずチェック柄のある服、じいちゃんのハンチング帽の衣裳など、レトロな雰囲気が物語の舞台であるイギリスに合っていたと思いました。

物語の序盤や中盤に、じいちゃんの未来がどうなるのかというのが丸々出ていたのですが、それでも楽しめる演劇でした。

精華高校の皆さん、お疲れ様でした。

咲くやこの花演劇部 澁谷更紗

北摂つばさ高校の上演を見て

この度、北摂つばさ高校さんの公演、

Who knows?を観劇させていただきました。

北摂つばさ高校さんの劇は、今回初めて見させていただいたのですが、この度の劇の感想を、一言で言わせて頂くと、「圧巻」でした。

この劇は、心臓を患い、移植を待つ娘、香澄を娘に持つ杉浦と、五年前に新幹線でテロを起こし、死刑を待つのみとなった向井葉子。その彼女から、事件後の思いを聞き出そうとする牧師、鬼池。そんな人物たちが、「命」をテーマに進めていくストーリーとなっています。

また、上で圧巻と申し上げましたが、

ストーリーの中で、命を奪った者、命を惜しむ者、そういった登場人物の過去や、抱える思い。そして変わり行く、それぞれが抱く「命」への思い。そして根本にある、

ひしひしとその変化が伝わる演技、演出。そういったテーマを取り扱った上での

"見せ方"に、本当に感動したため、「圧巻」と表現させていただきました。

そして、そうした流れを経て迎えたラストは、本当に考えさせられるものとなっていたと思います。

本日は素晴らしい劇を、ありがとうございました。