精華高校

精華高校「ギャンブラーのための終活入門」観劇レポート

724日一心寺シアターにて、精華高校さんの「ギャンブラーのための終活入門」を観劇させていただきました。

『小説を読んでいるような90分だった。』

私が、この演劇を観て思ったことです。

必ず読み手が存在していて、その読み手と連動するように、わたし "じいちゃん "、その他諸々の人たちが動いていて、個人的な解釈としては日記のような小説を読み聞かせて貰っている。という感覚でした。

めくりに、どのシーンなのかを記していることにより、小説感が増していたように思いました。

また、1つの役を1人で演じるのではなく、役者全員が読み手、わたし、じいちゃんを演じたり、台本を用意して、舞台上で読みながら続いていく物語と、私が観た演劇の中で1番斬新な演出だったと思います。

じいちゃんの家、私の家、教室、庭が主な場所だったのですが、それぞれの照明がちゃんとあって、どの場所なのかをはっきり認識することができました。

家と、教室の照明が暖色と寒色で対比していたのが、"わたし"気持ちなどが表れていたのかな。と思います。

ラジオの独特な音や、洋楽でまとめたMどこかに必ずチェック柄のある服、じいちゃんのハンチング帽の衣裳など、レトロな雰囲気が物語の舞台であるイギリスに合っていたと思いました。

物語の序盤や中盤に、じいちゃんの未来がどうなるのかというのが丸々出ていたのですが、それでも楽しめる演劇でした。

精華高校の皆さん、お疲れ様でした。

咲くやこの花演劇部 澁谷更紗