淀川工科
淀川工科高校『日本の大人』観劇レポート
7月23日一心寺シアター倶楽にて淀川工科高校さんの『日本の大人』を観劇させていただきました。
「いい意味で裏切られた」というのが最大の感想です。どういう所がかと言うと、
① 上演が始まる前場内には蝉の声が流れていたのに、卒業式という場から始まること。
② 役者は変わらないが、年齢や時代、役は変わること。
③ ぷーさんの役柄
④ 妹役で、まるやまさん役の方が1年生で、しかも演出までされていること。
他にもいろいろ「いい意味で裏切られた」という場面が沢山あって、面白かったです。
舞台・演技自体も、とても素晴らしいものだと私は思いました。
○照明
・保健室のシーンの青色の明かり
なんだか、幻想的な明かりのように見えました。保健室はどちらかと言うと青色のイメージがないので、新鮮で面白かったです。
・夕日の明かり
赤色よりの桃色と、橙色と黄色がかけ合わさったような色の組み合わせがとても綺麗でした。夕日と聞くと、橙色や黄色のような色が多いですが、それに赤色などを入れることで、より現実的になったのではないかと思います。
・タイムカプセルの色
不思議な色の組み合わせでした。スモークもいい感じになって、明かりが綺麗にハッキリうつっていて、良かったです。
○音響
・M
知っているものがいくつも流れてきて、そのMが邪魔にならないのかなと思ったのですが、演劇ととてもマッチしていて、良かったです。
・SE
フェイドインがとても綺麗にできていました。凄かったです。
○演出・演技
・入りの仕方によったり、髪型によって、年齢や時代、役を使い分けたり、登場人物の違いが出ていて、良かったです。
・妹が足を滑らせて、兄が下敷きになるシーン
兄弟愛がひしひしと伝わってきました。
・たもつくんが少ししか出てこなかったのに、爪痕しか残さなくて面白かったです。
淀川工科高校さん、お疲れ様でした。
素敵な演劇をありがとうございました。
咲くやこの花高等学校演劇部 丸山那樹